木工教室では常に様々な類の工具や木材が用意されているため、参加者としては何も気にせずに教室での講習を受けることができるようになっています。
ですが、やはり借りたままの状態では良くないのではないかという気にもさせられます。
教室に通って技術を身に着けるのであれば、自分専用の道具を揃え、自宅でも工作ができるようにしなければならないと思うでしょう。
この辺りの道具の揃え方に関しては、教室では何かレクチャーをしてくれるのか。
その点が気になるところです。
木工教室では、このような専用道具を持つことについても講習を開いています。
自分用の道具と言うのは、ただ市販されているものを手にするだけでは足りません。
常に使える状態に自分で仕込みや調整ができるようになって、ようやく道具を持ったと言えるのです。
特に重要なのが刃物の研ぎの作業で、木工の世界では「研ぎ一生」と言われるほどの奥の深いものともなっています。
教室ではこれらの刃物を研いで調整する技術についても講習が行われていて、安全に使い続けるためにはどうすればいいか、手入れの仕方まで面倒を見てくれるようになっているのです。
その他にも、刃物を使った削りの作業などをする木工台の存在も欠かせません。
治具と呼ばれるこれらの台も立派な道具の一つと数えられ、自分自身で制作し、必要な留め具などを綺麗に付けられるようにも指導が行われています。
木工をする上で必要な道具とそれを扱う環境。
そのすべてが整った上で本当の上で一式が揃ったと言えます。
そうした空間作りにまで注意を払ってくれるのが木工教室の強みです。